介護施設における高齢者との会話に役立つツール

高齢者の介護を行う際、介護職は黙々と対応をするのではなくさまざまな話をします。介護施設を利用されている方は高齢者であり、介護職として経験が浅い人ほど会話があまり続かず話題がなくて困るという場合もあるでしょう。そのような際に取り入れると良いのが昔の歌の話です。高齢者が昔よく聞いていた歌を知り、その話を会話の中に取り入れることで、お互いの心の距離が近くなることがあります。

昔の名曲が入った音楽CDは、高齢者との会話に役立つツールのひとつです。音楽CDを利用して有名な曲の一部だけでも覚えてみると、介護を提供する際も会話が弾むでしょう。歌を口ずさむと、和やかで楽しい雰囲気が漂います。介護施設の中で、高齢者に楽しさを感じてもらうことはたいへん重要なことです。

昔好きだった歌の話は、高齢者にとって楽しい話題のひとつであることが多いです。好きだった歌を上手に聞き出しながら、その話題を広げてみましょう。高齢者に、歌詞や歌い方を教えてもらうのも良いでしょう。歌をきっかけにして、その歌が好きだった当時の思い出を聞き出してみるのも一つの方法です。話の内容に興味を持ち、さまざまなことを聞きながら話をつなげていきましょう。

昔を思い出しながら会話をするという行為により、精神を安定させることや認知機能を刺激することなどが期待されます。昔の歌の話をしながら楽しくコミュニケーションをとることで、介護職と高齢者との間に信頼関係が生まれやすくなるでしょう。